『 あんたなんて、頼りにならない! 』
以前、僕がもっとも恐れていた言葉でもあります。
僕は、この『頼りにならない』という言葉を自分の世界に入れないように必死で生きていました。
特に、愛する女性に言われたくない。
そのために、
・なんとかお金を稼げる自分でいたい。
・意思の強い自分を見せたい。
・身体を鍛えたい。
・セックスに強い男でいたい。
・いいお店を知っていて、成功者のように堂々とエスコートしたい。
・相手が知らないことに全て答えられる自分でいたい。
・豪快で、悩みなんてなくて、どんな状況でも悩みなんて抱えていない。
・弱ることなんてない。
そんな自分を演出してきました。
そして、内心不安で一杯でした。
いつか弱い自分がバレてしまうんじゃないか
顔を出してしまうんじゃないかと心配で心配で仕方なかったのです。
すべては、
『 あんたなんて、頼りにならない! 』
と言われたくないがためのやせ我慢の努力でした。
確かに、やせ我慢の強がりではありましたが、それは僕を成長させてくれました。
が、どれだけ知識を身につけようが、仕事ができるようになろうが
美味しいところに詳しくなろうが、お金を稼げるようになろうが
人に賞賛されようが、いつも常に不安を抱えていました。
たったひとりの愛する人から、『 あんたなんて、頼りにならない! 』
ということを言われたくないがために。
でも、そこを突破した瞬間があるのです。
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それは、その奥にある
僕の本音に気付いたときです。
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それは、『何で頼りにしてくれないんだ!?』『オレを頼ってよ!』という声です。
最初それは、周りの人に訴えかけている言葉であると思っていました。
どれだけ頑張って、頼りがいのある自分を見せても、余裕のある自分を見せても
最後の最後は頼りにしてくれない。
そうではないことが分かりました。
それは、僕が僕に対して訴えている言葉だったのです。
『オレを頼れ!!!』
そう僕自信に訴えている声だったのです。
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つまり、僕が自分の男性性に
本当の意味で目覚めたのは
自分で自分を頼りにすると決意してからです。
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いや、世界のなかで
もっとも自分を内側にいる自分こそを頼りにしてもいいんだと気づいてからなのです。
僕のなかにいる、内側の男性こそが
この世界のなかでもっとも頼りになると気づいてからなのです。
他になにもいらない。僕という存在があればいい。
そこに気づいてからなのです。
それまで、僕が頼りにしようとしていたのは、全て外側にあるものです。
収入、仕事、知識、権力、実績、社会的な地位、相手を打ち負かすこと
影響力、尊敬されること、注目を浴びること、成功すること
お金もちになること・・
そんなもので証明なんてしなくてもいい。
なぜなら、それらなんかよりも、すでに備わっているものがあるから。
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そう、つまりオトコという存在であるだけで
それだけですでに僕らは頼りある存在なのです。
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まず、そのことに気がつくこと。
自分が頼れる存在であると気づくことです。
お前がお前を頼らねえで
誰が、お前を頼ってくれるんだってことなんです。
その瞬間から、僕らは頼りがいのある雰囲気をまといます。
わざわざ、知識や、稼ぎや、成功や、権力や
それらの ” 頼りある証明 ” なんていらなくなるのです。
僕らが自分を確信しているとき、それは周りに必ず伝わります。
自分の内側に繋がり、肚に力をグッと入れて突き抜けるとき
どんな状況にも動じない、ブレない、頼りがいある存在になっているのです。
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何の証明など必要ない、
頼れる存在としてそそり立つことができるのです。
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僕らがそんな存在になっているのであれば、周りは僕らに委ねます。
任せてくれます。信じてくれます。頼ってくれるのです。
自分という存在は、全てを失っても最後に残ってくれるものです。
つまり、何度でも立ち上がることができるということなのです。
あなたが、『オレを頼れ!!!』という自分の声に本当の意味で目覚めたとき
『 あんたなんて、頼りにならない! 』
という声は、全てかき消えるでしょう。
つまり、全てはあなた自身を頼りがいある存在だと気づくこと。
そこから全てはスタートするのです。