『セミナーを開催しようと思っています。』
『これから、ノウハウを体系化したいんです。』
という方の相談に乗ることがあります。
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もし、あなたが
自分のノウハウを体系化する場合には、
あなたが
” 無意識でできていること ” を
どこまで言語化できるかどうかが
カギになってきます。
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なぜならば、それこそが他の人が知りたいことだからです。
言語化できるだけではなく、さらに
・他の人がそれをできるようになる
というレベルまでそれを落としこむ必要があります。
つまり、“無意識の見える化” となるのですが、これはすぐにはできません。
なぜなら、無意識でできていることは無自覚で、文字通り意識に昇ることはないからです。
もし、
・いま、できていると意識できていること
・こうすればいいとすでに分かっていること
のみを体系化しただけだと、他の人が使えるものになっていません。
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他の人にとって重要なことは、
あなたが “ 無自覚でできていること ” が多いからです。
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あなたが無自覚でできていることを見える化するところから一歩進んで、さらに他の人が使えるものにするというのは、より高度なレベルになってきます。
そのためには、一度可能な限りノウハウを見える化し、ノウハウ化し、マニュアルやテキストに落とし込み、それを使ってもらってフィードバックをもらうことが大切になってきます。
例えば、セミナーであれば参加者の方からの質問は
“ まだ見えるかできていないもの ” を教えてくれる手がかりとなります。
・『ここ、どうなってるんですか?』
・『ここって、どういう意味ですか?』
という質問ひとつひとつに丁寧に答えていくことで、次第に自分の内面で行われていることが “見える化” してきます。
そして、常に
・『目の前のこの人が、これを体得するためにはなにが必要なんだろう?』
と質問しつづけることも大切です。
この繰り返しで、徐々に自分のノウハウが見える化して、他の人でも使えるものに体系化することができます。
実際にLDM(ライフ・デザイン・メソッド)に取り掛かり始めてから、ある程度『体系化できたかな?』と実感できるまで3年ほど掛かっています。
本気で、質の高いコンテンツを体系化しようと志したときには粘り強い根気勝負になってきます。
でも、それができたとき “あなたの一部” がこの世界に形となって
残されているということです。
それは、あなたがいなくなってからも生き続けるということです。
最後にアップル創業者のスティーブ・ジョブズの言葉を紹介します。
自伝のラストにあった言葉で、大好きな言葉です。。
この本を読んだときにもっとも感動し、同時に共感した言葉です。
『 僕らの大半は,人類全体になにかをお返ししたい,人類全体の流れになにかを加えたいと思っているんだ。
それはつまり,自分にやれる方法でなにかを表現するってことなんだ……
僕らは自分が持つ才能を使って心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。
僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を表現しようとするんだ。
そして,その流れになにかを追加しようとするんだ。そう思って,僕は歩いてきた。 』
━ スティーブ・ジョブズ