自己信頼って昔はよく分かりませんでした。
どういう状態であれば、自己を信頼できているというのか?
自己を信頼するためにどうすればいいか?
あるとき、僕自身が掴んだことは
自分へ失望して失望して・・その “総体” こそが高まった自己信頼だということです。
この失望って、作り上げた自分。
自己イメージに対してなんですね。
だから、失望するって “嘘の自分” が消えていくこと。
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そして消えていった先に残ったもの。
それが、自己信頼の核になるんです。
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世界のなかで、一番頼りにならないのが自分自身で、一番頼りになるのが自分自身です。
頼りにならないのは、 ” つくり上げた自分 ” です。
頼りになるのは、全てを削ぎ落として、”最後の最後に残った自分”です。
そして僕自身、数年前本当に自分というものに失望することが続いていて、さいごのの決定打がありそれまでの自分が崩壊しました。
それを通して、実感したことがあります。
それは、どれだけ自分から何かがなくなっても、消せない自分がいる。
絶対に残る自分がいるということです。
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自分に失望して失望して失望して、
底の底、どん底にいた自分は
悪くはなかったのです。
むしろ、結構好き。
いや、出会えたのは大好きな自分でした。
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これまで、40年以上ずっと失望しないためのありとあらゆる努力をしてきて、1年近くで一気にそれが崩壊していきました。
僕は、ときには100人以上の前で話をしますし、何百と記事がシェアされることもあります。
セミナーでも、満席が続くことも当たり前のようにあります。
でも、ひとりの人間として少なくともその1年経験したことは、かつてないほど、自分に失望しつづけるということでした。
ここまで、駄目で、情けなくて、ちっぽけで、頼りにならなくて何もない存在だったのかと・・
それで
ほーーんと、自分って大したことない!
口ほどにもない!
って実感すればするほど、自分に笑えてくるんです。
そうしたら、もう自分に失望するという余地が余り残っていない。
地に足が、着いていくるのです。
さらには、自分に失望すると
こんなことを周りに平気で言えるようになってきます。
『 自分、ここはもう駄目駄目だからさー 』
『 経営者だけど、こんな酷いんですよ 』
『 インスピレーション力って言ってるけどもう全然使えてないじゃん! 』
『女性性・男性性とか伝えてるけど、ひとりの男としては、この程度なんです!』
って言うのを言える自分は、悪くない。
そのとき僕は、自己信頼をしているんだなと、実感しています。
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さらに、できない自分を
周りに出すことが怖くなくなってきます。
逆に助けてくれる人たちがあらわれてきます。
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自分が頼りにならないとことを素直に周りに表現できたら、どんどん周りが助けてくれるんです。
僕らがもし、自分に十分失望できていなくて、”できる自分” をキープし続けたら、どんどんしんどくなっていくのです。
できる人には、世界は手を差し伸べてくれません。
必要がないから。
できない人には、世界は必ず手を差し伸べてくれます。
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だから、僕は自分を失望させてくれる
きっかけを与えてくれた
ありとあらゆる存在に感謝するし、
愛しています。大好きです。
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そして、これからも自分にどんどん失望していきます。
あなたが自己信頼を高めたいのであれば、積極的に自分に失望をしていきましょう。
そうすれば、必ず世界は手を差し伸べてくれる。
あなたは、世界をもどんどん信頼している自分をも手にすることができるのです。